与えられたものを疑うこと

人間は疑う力を持っている。

かつて天動説が主流だった頃、多くの人は太陽や星が地平線から地平線へと移動していくのを見て、地球を中心に天体が周囲を回っていることに疑いを持たなかっただろう。

だがアリスタルコスやコペルニクスの様に、天体の動きを注意深く観察するうちに、天動説では説明できない動きが存在することに気づく者が現れた。

彼らだって最初から天動説に疑いを持っていた訳ではないだろう。むしろ、天体が動くことに興味を持ち、天動説を知り、その説が正しいことを自分でも理解したいために観察を繰り返したのかも知れない。

はじめは小さな違和感だったものが、やがて疑いに、そして確信へと変わっていく。その繰り返しが人類の文明の発展をもたらしてきた。

我々は数多くの当たり前の中で生活をしている。だが、それは本当に当たり前だろうか?

ふと立ち止まって考えてみる。その積み重ねが新しい世界を生み出していく。

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